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🚧 ドローン建物点検・赤外線カメラ点検のデメリットと改善策
〜課題を正しく理解して、より効果的な点検へ〜
ドローンや赤外線カメラによる建物点検は、「高所作業を安全に」「短時間で高精度に」といった大きなメリットがあります。
メリットについては、前回の記事をご覧下さい✨️
しかし、一方でまだ課題(デメリット)も存在します。
本記事では、それらのデメリットと、現場で行われている改善策を分かりやすく解説します。
❌ デメリット1:天候・風の影響を受けやすい
ドローンは軽量であるため、強風・雨・雪・霧などの悪天候では飛行が難しくなります。
また、赤外線カメラは太陽光や外気温の影響を受けるため、測定誤差が出ることもあります。
✅ 改善策
・早朝や夕方など、温度差が安定している時間帯に飛行する
・風速5m/s以下・晴天時を基準に点検計画
・気象データを事前に確認し、無理な飛行を避ける
・最新のGPS・姿勢制御技術を搭載したドローンを使用
❌ デメリット2:赤外線画像の判読には専門知識が必要
赤外線カメラの映像は、単なる“色の違い”ではなく、温度分布・反射・材質特性などを考慮して判断する必要があります。
誤った解釈をすると、誤診(問題なしと判断してしまう・逆に過剰修繕する)に繋がることも。
✅ 改善策
・赤外線建物診断技能士などの有資格者が解析を行う
・可視光カメラ画像と赤外線画像を重ねて比較する
・AI解析ツールを活用して温度異常を自動検出する
・過去データとの比較により、経年劣化の傾向を分析
HOPE STARには赤外線建物診断技能士の有資格者がいるので安心して任せていただけます✨️
❌ デメリット3:飛行場所によっては法規則がある
ドローンの飛行には、航空法や道路交通法、自治体の条例が関わります。
特に住宅地や学校、病院などの上空では無許可での飛行が禁止されているケースも多く、適切な手続きが必要です。
✅ 改善策
・国土交通省の「飛行許可・承認申請」を事前に行う
・地方自治体のルールや施設管理者への許可を取得
・人口密集地・夜間飛行などは安全補助員を配置
・飛行計画を自動生成できる管理アプリを活用
❌ デメリット4:初期導入コストがかかる
ドローン本体・赤外線カメラ・解析ソフトなどを揃えると、初期費用が高額(数十万円~数百万円)になる場合があります。
また、操縦者の育成にも時間とコストが必要です。
✅ 改善策
・専門業者への外注で初期投資を抑える
・リース・レンタルドローンの活用
・複数施設の点検をまとめて実施し、コストを分散
・点検データを長期的に活用し、費用対効果を高める
❌ デメリット5:建物形状や周囲環境によっては撮影しづらい場合がある
建物が密集している地域や、周囲に電線・樹木が多い環境では飛行ルートが制限され、全体を撮影しづらい場合があります。
✅ 改善策
・小型ドローンやジンバル搭載機を使用して狭所にも対応
・建物模型データ(3Dマップ)を事前作成し、飛行ルートをシュミレーション
・必要に応じて地上からの撮影も併用
💡 まとめ
課題を理解すれば、ドローン点検はさらに進化する
✈️ これからの建物点検は「課題の克服」が鍵に
ドローンや赤外線カメラ点検は、まだ発展途上の分野ですが、技術進化や運用ノウハウの蓄積によって、課題は確実に改善されています。
安全で効率的、かつ高精度な点検を実現するためには、デメリットを正しく理解し、改善策を取り入れることが何より重要です。