岐阜県内市立体育館(鉄筋コンクリート造3階建・延床面積約2,800㎡)

建物点検実績 【実例39】 市立体育館

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1.点検概要🏗️  📍 点検目的  ・ 外壁及び屋上防水層の劣化、外壁タイルの浮きやひび割れの有無を確認  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンで体育館外壁全周、屋上、庇、雨樋を上空及び斜め角度から撮影(高度20〜45m)  📍 赤外線カメラで屋上防水層および外壁タイル面の温度ムラを測定し、浮き・含水箇所を抽出  📍 撮影画像を可視画像と赤外線画像で比較し、劣化箇所をマッピング  📍特別対策  ・ 施設が稼働中であったため、利用者の安全確保を優先し、午後7時から開館前に撮影を実施。  ・ ドローンの飛行範囲を建物周囲に限定し、体育館前の駐車場側は上空影機で補完。  ・ 赤外線撮影は、外壁の熱収縮差が大きくなる午後2時台に実施。 3.点検結果💡  📍 屋上防水層の経年劣化とひび割れ    赤外線カメラによる温度分布から、屋上中央部及び排水ドレン周囲で温度上昇を確認。(+5℃)    可視画像でも表面に細かなクラックが散見され、防水層の劣化進行が顕著。    部分補修ではなく、全面防水改修が望ましい。  📍 外壁タイル面の浮き・密着不良    南面2階付近で、赤外線画像に不自然な熱分布(周囲より−3℃の冷点)を確認。    📍 庇及び鉄骨梁の錆と塗膜剥離    床下面や出入り口付近の鉄骨部材に、塗膜の剥がれ及び錆汁の発生を確認。    防錆塗装の劣化により、腐食が進行中。ケレン・再塗装・防錆処理が必要。 4.効果✨  ・ 大型公共建築物を足場なしで短時間(約2時間)で全面点検可能。  ・ 赤外線画像によって、外壁内部の浮き・含水・防水層の劣化を正確に可視化。  ・ 従来の高所作業点検に比べ、安全性とコストを大幅に改善(約40%のコスト削減)。  ・ データを蓄積することで、次回点検時に経年比較が容易になり、長期保全計画に活用可能。