愛知県内市立図書館(鉄骨造一部RC造・2階建・延床面積約1,500㎡)

建物点検実績 【実例40】市立図書館

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1.点検概要🏗️  📍点検目的  ・ 屋根及び外壁の劣化状況を把握し、雨漏り・断熱不良の兆候を確認するため  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンにて屋根全体・外壁・庇を上空から撮影(高度10〜30m)  📍 赤外線カメラで屋根面及び外壁の湿度分布を測定し、含水・断熱不良箇所を抽出  📍 撮影データを解析ソフトに取り込み、異常領域を可視化・マッピング  📍特別対策  ・ 敷地が狭く周囲に電線が多いため、飛行ルートを事前に手動設定し、安全距離を確保。  ・ 利用者の安全確保のため、閉館日午前中に点検を実施。  ・ 赤外線撮影は、屋根面の温度差が最も明瞭になる午後2時に実施。 3.点検結果💡  📍 屋根下地への雨水侵入の兆候を確認    赤外線画像で屋根南側の一部に異常な低温領域(−4℃差)を検出。    可視画像では目立つ変化はないが、内部の断熱層に水分滞留が疑われる。    早期の防水層補修または屋根シーリング再施工を推奨。  📍 外壁北面の塗膜劣化と汚染の進行    北側壁面の下部に、表面温度ムラと赤外線の不均一パターンを確認。    外気との温度差から、塗膜の密着力低下及び吸水性上昇が示唆される。    次回外壁改修時には、下塗り強化材の使用を推奨。  📍 庇金属部分の軽度錆発生    庇先端部分のドローン映像で塗装剥離と赤錆の発生を確認。    ケレン及び防錆塗装での早期対応が望ましい。 4.効果✨  ・ 高所足場を使用せず、約70分で屋根・外壁を全面点検完了。  ・ 赤外線カメラにより、外観上問題のない箇所の内部劣化を早期発見。  ・ 点検データを解析ソフトに保存し、将来の劣化進行比較に活用可能。  ・ 定期点検を通じ、改修コストの平準化と長寿命化計画の立案に寄与。