岐阜県内消防署本部(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造・3階建・延床面積約2,800㎡)

建物点検実績 【実例45】 消防署本書

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1.点検概要🏗️  📍 点検目的  ・ 外壁・屋上・車庫屋根の劣化及び防水状態を確認し、次期改修計画の資料とするため  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンにて外壁全周及び屋上・車庫屋根を撮影(高度10〜25m)  📍 赤外線カメラにより外壁・屋根の温度分布を解析し、含水や断熱不良箇所を特定  📍 撮影データを解析ソフトに取り込み、異常領域を抽出して報告書化  📍特別対策  ・ 消防署は24時間体制で稼働中のため、夜間点検や騒音発生を避け、早朝6時から8時に飛行実施。  ・ 車両出動ルートを避けるため、ドローン飛行範囲を建物北面・東面中心に限定。  ・ 赤外線撮影は午後の西日条件でも追加実施し、温度差を利用して解析精度を向上。 3.点検結果💡  📍 車庫屋根防水層の一部浮き・含水を確認    赤外線画像にて、車庫屋根中央付近に周囲より低温(−4℃)の領域を検出。     これは雨水が防水層下に滞留しているサインであり、ドレン部の詰まりまたは防水シートの剥離が疑われる。    部分防水補修を早期に実施することを推奨。  📍 外壁タイル面の浮き・ひび割れ進行    庁舎南面及び訓練塔側外壁で赤外線異常を確認。    可視画像でも一部にヘアクラックが見られ、下地モルタルとの密着低下が進行中。  📍 庇及び鉄骨階段の塗膜剥離・錆発生    庇下及び外部階段の接合部に錆汁跡を確認。    構造的には軽微だが、腐食進行防止のためケレン処理+防錆塗装を推奨。 4.効果✨  ・ 消防署の業務を止めずに、短時間で全体点検を完了(約90分)。  ・ 赤外線カメラにより、目視で確認できない防水層の含水・内部浮きを特定。  ・ 定量的な画像データを活用し、改修優先順位と工事範囲を合理的に設定可能。  ・ 点検データを蓄積することで、次回点検時に劣化進行を経年比較可能。