愛知県内消防署分署(築20年・鉄筋コンクリート造2階建・延床面積約1,300㎡)

建物点検実績 【実例46】 消防署分署

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1.点検概要🏗️  📍点検目的  ・ 外壁クラック・屋根防水層・車庫屋根の劣化を確認し、雨漏り予防及び長寿命化対策を検討するため  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンにて屋上・外壁・車庫屋根を上空及び斜め角度から撮影(高度8〜20m)  📍 赤外線カメラにより温度分布を抽出し、可視画像と重ねて報告用データを作成  📍 解析ソフトにより異常領域を抽出し、可視画像と重ねて報告用データを作成  📍特別対策  ・ 出動体制を維持するため、朝6時から7時の早朝時間帯に撮影を完了  ・ 風速3m以下の時間帯を選定し、車庫周辺の飛行制限を設定  ・ 赤外線撮影は午前・午後の2回実施し、温度差による劣化検出精度を向上 3.点検結果💡  📍 屋上防水層下の含水反応を確認    赤外線画像にて、屋上中央部・排水ドレン付近で周囲より低温(−3から−5℃)の異常領域を確認    内部断熱材への水分侵入が疑われ、防水層のジョイント部からの浸水が進行中の可能性。    ドレン清掃と部分防水補修を早期実施推奨。  📍 外壁クラックと下地モルタルの密着不良    西面外壁上部で、可視画像上では細かいひび割れが見られる程度だが、赤外線画像では−2.8℃の異常冷却箇所を確認    下地層への湿気侵入による密着不良が進行。エポキシ注入補修を要す。  📍 車庫屋根の塗膜剥離・錆発生    金属製屋根の南側で塗装の劣化と初期腐食を確認。防錆塗装から10年以上経過しており、全面錆塗装が望ましい。 4.効果✨  ・ 足場不要で、建物全体を約60分で安全・正確に点検完了。  ・ 赤外線画像で、外観からは分からない防止層内部の水分滞留を可視化。  ・ 高所作業を伴わず、業務を中断せずに点検を実施。  ・ データを活用し、今後の修繕優先順位や改修予算計画の精度が向上。