愛知県内アパート(築25年・鉄骨造3階建・12世帯)

建物点検実績 【実例34】 アパート

  • Before

    Before

  • After

    After

1.点検概要🏗️  📍 点検目的  ・ 外壁及び屋根の老朽化状況を把握し、今後の大規模修繕計画の基礎資料を作成するため  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンにより建物外周および屋上防水層を全周撮影(高度10〜35m)  📍 赤外線カメラで外壁・屋上・ベランダの温度分布を測定  📍 解析ソフトで可視画像と赤外線画像を重ね合わせ、劣化箇所を抽出  📍特別対策  ・ 敷地が狭く交通量の多い通りに面していたため、作業時間を早朝(7:30〜9:00)に限定し、安全管理員を配置。  ・ 電線と看板が多いため、マニュアル操作による細部撮影を実施。  ・ 外壁反射を避けるため、赤外線撮影は日射角が安定する午前9時に実施。 3.点検結果💡  📍 屋上防水シートの劣化・接着不良    赤外線画像にて、屋上中央部に温度差(周囲より+5℃)を検出。    可視画像でも同部位に軽度のシート浮きが確認され、下地への雨水侵入が懸念される。    現状では部分補修で対応可能。放置すると防水層全体の貼り替えが必要となる恐れあり。  📍 外壁タイル面の浮き・剥離の兆候    赤外線解析により、東面の2階〜3階部分で不自然な温度分布が確認され、タイル下地モルタルの密着不良が疑われる。  📍 雨樋の詰まり及び勾配不良   ドローン映像から北側屋根の雨樋に泥と落ち葉が堆積しているのを確認。   排水が滞留し、樋の一部が変形している様子あり。強雨時に雨水が外壁に跳ね返る恐れあり。 4.効果✨  ・ 高所足場を設置せずに建物全周を短時間で点検可能(約50分で完了)。    ・ 赤外線撮影により、外観からは判断できない内部の浮き・水分侵入を早期に把握。  ・ 可視画像+熱画像を重ねた解析結果をオーナー・管理会社へ視覚的に報告可能。  ・ 劣化の進行度に応じて、優先順位をつけた修繕計画の立案が容易に。