愛知県内市民文化会館(鉄筋コンクリート造一部鉄骨造・2階建・延床面積約2,200㎡)

建物点検実績 【実例42】 市民文化会館

  • Before

    Before

  • After

    After

1.点検概要🏗️  📍点検目的  ・ 外壁タイル・屋根防水層・庇部分の劣化を把握し、改修計画立案の基礎資料とするため  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンにより、建物屋根・外壁・庇を上空及び斜め角度から全周撮影(高度15〜40m)  📍 赤外線カメラにて外壁及び屋根の湿度分布を測定し、含水・密着不良を解析  📍 撮影データを解析ソフトにて比較処理し、異常領域を抽出・可視化  📍特別対策  ・ 文化会館が稼働中であったため、午前6時から8時の時間帯に飛行を実施し、利用者への影響を最小化。  ・ 周囲の植栽や街路灯が多いため、飛行ルートを事前3Dマッピングで計画。  ・ 外壁の日射条件に合わせ、午後2時に赤外線撮影を追加実施して解析精度を向上。 3.点検結果💡  📍 屋根防水層下の断熱材含水反応を検出    赤外線画像にて、屋根中央部及び北側排水口付近で局所的な低温領域(−5℃差)を確認。    内部断熱層が雨水を吸収している兆候。防水層の継ぎ目またはドレン部からとの浸水が疑われる。  📍 外壁タイルの密着不良・浮きの進行    南面外壁(2階ホワイエ部)において、赤外線画像上でモザイク上の温度ムラを確認。    目視では変化が乏しいが、下地モルタルとの付着力低下が広範囲に進行中。  📍 庇金部分・雨樋の錆及び接合部劣化    庇先端の鋼板部及び縦樋接合部に錆汁跡を確認。    防錆塗装の劣化が進行しており、ケレン処理+再塗装を推奨。 4.効果✨  ・ 足場を使用せず、建物全体を約90分で高精度点検完了。  ・ 赤外線カメラにより、目視では確認できない内部含水・浮き箇所を早期特定。  ・ データを次回点検時に重ね合わせることで、劣化進行の定量評価が可能。  ・ 報告結果を元に、改修工事計画の優先順位を合理的に設定可能。