岐阜県内保健センター(築24年・鉄筋コンクリート造3階建・延床面積約2,100㎡)
建物点検実績 【実例50】 保健センター
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Before
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After
1.点検概要🏗️ 📍点検目的 ・ 屋上防水層・外壁タイル・サッシ周りの劣化状況を把握し、雨漏り及び剥落事故を未然に防止するため 📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況 📍 ドローンで屋上・外壁・庇部分を全周撮影(高度8〜22m) 📍 赤外線カメラで外壁及び屋上防水層の温度分布を測定し、含水・浮き・断熱欠損部を解析 📍 撮影データを解析ソフトで比較処理し、異常領域を特定・報告書化 📍特別対策 ・ 来館者の安全を考慮し、休肝日の午前7時から9時に撮影を実施。 ・ 敷地内に駐車車両が多いため、飛行経路を事前にシュミレーションして安全距離を確保。 ・ 庇や日除けの影響を考慮し、赤外線撮影を午前と午後の2回に分けて実施。 3.点検結果💡 📍 屋上防水層の含水反応を確認 赤外線画像で、屋上排水口周囲及びエアコン室外機基礎部に低温領域(−5℃)を確認。 内部断熱材の含水が進行しており、防水層のジョイント部から雨水侵入の可能性。 部分補修ではなく、全面再防水工事を推奨。 📍 外壁タイル面の浮き・密着不良箇所を検出 北面外壁において、表面温度の異常分布(周囲比−3℃)を確認。 目視では変化が少ないが、内部でモルタル剥離が進行している。 📍 サッシ周りシーリングの劣化進行 東面開口部でシーリング材が硬化・ひび割れ。赤外線画像でも外気熱が漏入しており、気密・防水性が低下。 全面打ち替え工事が必要。 4.効果✨ ・ 足場不要で、建物全体を約75分で安全に点検完了。 ・ 赤外線解析により、目視では判別できない防水層下の水分滞留を可視化。 ・ 外壁タイルの浮きやシーリング劣化を早期発見し、剥落・漏水事故を未然防止。 ・ 点検データを保全履歴として蓄積し、次期改修計画・予算化に活用可能。
