愛知県内老人保健施設(築22年・鉄筋コンクリート造3階建・延床面積約3,000㎡)

建物点検実績 【実例52】 老人保健施設

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1.点検概要🏗️  📍点検目的  ・ 屋上防水層及び外壁タイルの劣化状況を調査し、雨漏りや剥落事故を未然に防止するとともに、入所者・職員の安全確保  📍使用機材:4K カメラ搭載ドローン(DJI製 AIR3シリーズ〕 2.点検実施状況  📍 ドローンを使用し、屋上・外壁・庇部を全周撮影(高度10〜28m)  📍 赤外線カメラで屋上及び外壁の温度分布を測定し、含水・浮き・断熱欠損箇所を解析  📍 撮影データを解析ソフトにより可視・熱画像を比較し、異常領域を抽出・報告書化  📍特別対策  ・ 入所者への影響を避けるため、午前6時から8時の早朝に飛行を完了。  ・ 施設周辺が住宅地のため、飛行ルートを事前に3Dシュミレーションし、安全距離を確保。  ・ 日射条件による誤差を防ぐため、午前・午後の2回測定し温度差を比較解析。 3.点検結果💡  📍 屋上防水層の含水・膨れ反応を確認    赤外線画像で、屋上ドレン周囲及び立ちあがり部に低温領域(−4℃から−5℃)を確認。    防水層の接合部から水分が侵入し、内部断熱材への含水が進行中。    部分補修ではなく、全面防水再施工を推奨。  📍 外壁タイルの浮き・下地モルタル剥離    南面および東面の高所部で−3℃の異常領域を複数検出。    目視ではクラック程度だが、赤外線解析で下地層の密着不良を確認。    落下防止のため、エポキシ注入+タイル再固定が必要。  📍 庇金属部および雨樋の腐食進行    庇橋部と樋接続部で温度ムラ及び赤錆を確認。    塗膜剥離による腐食進行があり、早期塗装補修を要する。 4.効果✨  ・ 足場を組まず、非接触で建物全体を約90分で安全に点検完了。  ・ 赤外線カメラにより、防水層下の水分滞留や外壁内部の劣化を可視化。  ・ 入所者やスタッフの安全を確保しながら点検を実施。  ・ 定量的データに基づき、修繕優先順位と予算計画を科学的に立案可能。